夏枯れからリバウンドへ

北朝鮮リスクにお盆の連休前ということもあり、大きく売られて終了した先週の相場。その影響を引きずるように、月曜日は大型、新興ともに大きく売られる展開となった。値上がり率上位には防衛関連株が名を連ね、4月の北朝鮮リスクの時と同じように物色が盛んであった。
しかし、火曜日になると、ミサイルの発射準備中止などからリスクが後退。全市場とも上昇に転じた。一方、急騰した防衛関連株は大きく値を下げた。トランプ大統領就任、4月の北朝鮮リスク、そして今回の下落相場もそうだが、有事の際に急騰した防衛関連株はリスク後退と共に急落するので注意が必要である。上昇に転じた銘柄は短期で大きく売り込まれた銘柄のリバウンドの他、良い決算発表から利食い売りをこなし、本格的に上の価格帯を目指す銘柄が多く見受けられる。
中期的な目線として日経平均、マザーズ指数を見てみると本格的に上昇に転じたとは言えず、下落のリバウンドという見方が妥当であるように思える。5~6月のようなテーマのみで急騰するような相場とは言えないので、値動きの軽い新興市場には厳しい環境だろう。当面は業績相場になると考えられ、決算の良い銘柄、上方修正を発表した銘柄を拾っていく形が有効なように思われる。

※夏枯れ相場とは
”夏枯れ相場”とは、夏になるとお盆休みなどで市場参加者が減るため株式市場の取引高が減少し、相場があまり動かなくなる状態を言う。取引量が減った相場では、ちょっとした材料にも敏感に反応しやすくなることからリスクが高まると言われているが、近年ではインターネット取引による個人の参入も活発であるため、以前ほど顕著ではなくなったとも言われている。

今月7日には、今年最低の売買高を記録し、それに伴い債券先物市場の取引が一段と低調になった。「夏枯れ相場」と呼ばれるように例年8月は取引が細りがちだが、今年は9月に入っても閑散相場が続くとの見方が強まっている。なぜなら、今年は特に”材料”、すなわち相場を全体を動かす原因や出来事が不足しているためである。
では昨年は、というと目先の米国の利上げについての見通しの不透明さや、日銀による金融政策の総括検証という大きなイベントを9月に控えていたこと、国債購入額を巡る様々な思惑があったことから、債券市場のとっかかりとなる材料は多かった。一方、今年は米国が9月にバランスシートの縮小を進めるシナリオが濃厚で、目先の米金融緩和縮小は追加の取引材料になりにくく、その上、日銀の総括検証もない。市場は8月と比べて持ち直すとしても、9月に入っても低調な傾向が続き、今年は例年よりも”夏枯れ相場”が長引くという見通しが増えている。

https://www.nomura.co.jp/terms/japan/na/A02333.html
http://www.tokaitokyo.co.jp/kantan/term/detail_0196.html
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL08HCL_Y7A800C1000000/

投資のパートナー編集部 A

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ファイナンシャルプランナー。年間2000件を超えるお客様とのライフプランニングやFPコンサルティング会社を経営した実績を持つ。

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株式会社クラウドファンディング所属。株式について勉強を重ねている。メディア担当。

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